「お子さんひとりひとりに合わせたやりかたを発見していくことを目指します」
ニュージーランドにお住まいのTさんとZoomを通じて、リクエストにもとづいての個別相談でした。
5~9歳の発達についてや自閉症、ADHDのお子さんの成長の道すじ、9歳ぐらいの子どもにはどんなふうに働きかければより深い学びになるか…
といったことを知りたいとのご希望でした。
Tさんは、ニュージーランドのモンテッソーリ教育の現場でお子さんと実際に関わっておられましたので、
お話を伺うなかで、「5歳はこう、6歳頃はこんな発達の姿…」とお伝えするより
具体的な場面を通して関わり方を一緒に考えていくのがいいと思い、お子さんの様子をいろいろ伺いました。
9歳頃(日本では小学校3年生)は、「抽象的思考」を獲得していく時期というのが、大きな特徴のひとつです。
Tさんは、この言葉をご存知ないまでも、この時期のお子さんたちの特徴をよく感じ取っておられました。
「観察」大事です。
「あれ?」と感じるところを深めていくと、共通の何かが見えてくることはよくあります。
自閉症のお子さんの様子や”こういう出来事があった”というお話を伺いながら、年齢的な特徴をお伝えしつつも、
子どもは一人ひとり違うので
「そのときそのお子さんはこんな気持ちだったんじゃないでしょうか」
「私ならこういう言葉をかけますねー」
「子どもはこんなふうに言ってもらったら嬉しいでしょうねー」
といった、これまで私が経験した場面での関わり方(もちろん学びに基く)をお伝えすることが多かったです。
◎Tさんのご感想
予備知識の少ない私にとって、分かりやすい説明が大変ありがたかったです。
子どもたちに寄り添い、さらに気持ちをわかってあげたくなりました。
できなくても大丈夫という声かけをしていきたいと思います。
これからもこつこつといろいろな工夫をしていこうと思います。
それを全員のお子さんに応用するのではなく、お子さんひとりひとりに合わせたやりかたを発見していくことを目指します。
ありがとうございました。
モンテッソーリは150年前に生まれたマリア・モンテッソーリというイタリアの女性が考案した教育法です。
女医の第1号だった才女で、ダウン症のお子さんに対する教え方を科学的なデータに基づいて、家のような学舎をつくり、実証してきました。
障害があってもなくても、その子の能力を伸ばし、自立心を育てる教育です。
子どもたちは時間割り、学ぶ内容、学習目標、到達度など、自ら整えて学んでいきます。
(ニュージーランド 小学校勤務)
【ご感想】「ありのままの私でいいのかな~と感じました」
新しい職場で仕事を始められたSさん。
仕事や職場全体の様子やご自分の強みをいかすきっかけがつかめず、もどかしい思いをしておられるところもありました。
そんなときにセッションを受けてくださったご感想です。
■セッション前にいちばん悩んでいたことは何ですか?
保育所の仕事の流れが よくわからず
どこをどう質問したら良いかがわからなかった
自分のしたいことがなかなか出来ず モヤモヤしていました
■セッションを受けてみてそのお悩みはどうなりましたか?
考え方を 整理できました。
■変化など感じたことはありますか? よかったことは何ですか?
子どもだけでなく、一緒に働いている保育士に対しての関係作りに目を向ける など
いつもは違う気づきがありました。
いつものそのままの私でも大丈夫と 自信が持てました。
■セッションを受けてみていかがでしたか? (ご自由に)
早速翌日の仕事から その場を大切にすぐどうするかを聞きに行く、困っていることを伝える!をしました。
また、私の中で 気軽に気楽に!が 合言葉みたいになっていて、気楽に保育時間の使い方の提案をしたら「いいですね〜」とアイデアを受け入れてもらえました。(たまたま 良さそうな機会があったので)
クラス内での 私の役割?担任の先生が持っていないであろう発想や行動力 自分の強みをそこそこに出して 補佐していくと スムーズに保育が回るかなと 思いました。
■北城の印象や対応はいかがでしたか?
丁寧に話を聴いてくださり、伝え方のコツなど流れのわかる内容でお話くださったので理解しやすかったです。
■今後もセッションを受けてみたいと思われますか? またその理由をおしえてください
機会を見つけて 受けてみたいです。
理由は、現在 障害児保育も担当していますが、どうしても個々の内容になるため
ポイントを絞ったすぐ保育に活かせるお話を お聴きできるためです。
S.Jさん(保育士・40代女性)
ありがとうございました。
セッションのあと…
=====
明日から また、ぼちぼちと頑張っていきます。
まずは 担任との関係作りから^_^
気楽に話し合える…
今日一番 心に残った言葉です。
ありのままの私でもいいのかな〜とも
感じました。
=====
とおっしゃっていたのが、とても印象的でした。
保育士って、目の前の子どもたちに全力になりますが、
その子どもたちを一緒に育てているのは、担任しているパートナーですもんね。
先生たちが楽しそうにしていたら、それを見ている子どもたちだって絶対楽しいはず!
逆に、いくらベテランで、子どもたちのことがよくわかって、すばらしい保育をしていたとしても
担任同士がギクシャクしていたら、子どもたちはそれを敏感に感じ取っているから
100%満たされた感覚にはならないでしょうね。
「な~んか足りない」って、言葉にならないところで感じているかもしれません。
何の仕事をしていても職場の人間関係ってホント大事ですね。
あ、自分が楽しんでるかどうかってこともね。