子どもと関わる仕事の中で感じるストレス
子どもと関わる仕事をしていると、1年のうちにさまざまな行事がやってきますね。
保護者が見に来る行事では、当日のことが気にかかるでしょうし、
それまでの子どもたちとの取りくみの日々も思うようにいかないことも多いでしょう。
また、普段の職場の人間関係や自分の仕事内容についても、
思ったようにいかないストレスを感じることもありますよね。
不快な感情をため込むとどうなる?
イライラやモヤモヤ…、感情が湧いてくるのは自然なこと。
しかし、この心地悪い感情を抑え込んだり、外に出さずため込み続けていると、
毒になります。
やがては不調に繋がります。
子どもたちの感情表現から学ぶこと
保育園の1歳児クラスでは、自分でちょこちょこ歩けるようになって、友だちと一緒がうれしい時期。
友だちの存在も感じつつ自分のこともわかり、いろんな感情も出てきますので
友だちとのぶつかり合いも多くなってくる時期です。
「ここはワタシのばしょーー!」
「これはボクのブロックーー!」
「ジブンのーー!」 といった具合に。
気持ちがぶつかり手が出たり口が出たり… ということが頻繁に起きるので、
大人が間に入って気持ちを受け止めながら橋渡しをしたりします。
「ここ〇〇ちゃんが座りたかったんだって」
「このブロックで〇〇ちゃんも遊びたかったんだって」 と。
ただ、とりあえずその場のぶつかりがおさまったとしても
その後もどうしても子どもの気持ちがおさまらなかったとき、
驚くような行動に出ることがあります。
1歳児が「ペっペッ! ぺっ! ぺっっっ!!」
とツバを吐くんですね。
床に向かって。
この姿に初めて出会ったときは、びっくりと同時に思わず笑ってしまったのですが。
よっぽどわいてくる感情が大きくて気がおさまらないんだな~と感じると同時に
自分の中にある心地悪いものを外に出したいんだな~と感じました。
本能のように。
悪いものは出す。
悪いものを体内にそのままにしていると体に悪いし、
それが大きくなると生命にかかわってくることもあるから。
大人も感情をため込まずに解放する方法
本来はこの1歳児のように、そのとき出してしまうのが理想です。
年齢が上がるにつれて、子どもでも感情を抑え込むことが増え(「ガマンしなさい」とだけ大人から言われる場面が増えるのかも)、
大人になるとさらに長期間感情を抑え込んでマヒさせてしまうこともあります。
これは体に悪すぎます。
そのとき抑え込んだつもりでもいずれどこかでその感情は出ようとしますし、
抑え込んだ分大きくなって爆発したり何かを蝕んだりします。
ですので、感情を抑え込む代わりに解放しましょう。
どうやって出すか?
・(1歳児は)「ココに座りたかったんだよね~」と気持ちを聴いてもらったり、
・「押されてイヤだったよね~」と共感してもらったりして、消化しながら外に出す
大人も気持ちを言葉にして自分から手放し、
ひとにきいてもらうのはとても大事なことです。
・声を出して発散する
大声で歌うとかジェットコースターに乗って絶叫するとか。
車の中だと音楽をかけているときは少々大声出しても大丈夫そうですね。
・体を動かす
家の中でもちょっと跳ねてみるとか、ストレッチで胸を張ったり手足や腰を伸ばす動かすとか、
30分程度のウォーキングでもOK
・自然の中に行く
緑のある場所や水の音の聞こえる場所などに行くと落ち着きます
などなど・・・
心地悪いものをため込んでおくと毒になり体調が悪くなります。
出しましょうね。
人や何かに当たったり、不快な感情をまき散らかすのとは意味が違います。
心地悪い感情だからといって見ないふりをしたりないものにしようとしても
ありますからね。そこに。
それに、心地悪い感情でもその感情が湧いてくること自体は悪いことじゃないですから。
そう感じている自分を認めていいんです。
そうしたら消化できていくし、感情のサイズも小さくなっていきますから。
☆” 1歳児のように感じたままでいい