あなたのまわりに
すぐ怒る人、いつもイライラ怒っているような人、
あるいは、何かのきっかけでビックリするような反応で怒り出す人はいますか?
あなたご自身はいかがでしょう?
何かの拍子で自分でも持て余すような感情が湧き起こってくるようなことはありますか?
歌ったり楽器を弾いていても
ゆったり穏やかな曲より、どちらかというと激しい曲の方が好きで感情移入しやすいとか
スポーツをしていても
ボールや道具に思わずバーーン!!と感情をぶつけたくなるときがあるとか…
心当たりがありますか?
◎喪失感とその影響—人間関係に与える潜在的な影響
怒りは二次的な感情です。
怒りの下には元々は別の感情があります。
悲しみ・さみしさ・不安・心配・残念・・・などさまざまな感情が。
悲しみや喪失感のケアというのはとても大切です。
喪失感はまた次に何か失いそうなとき、失ったとき
さらに敏感に大きく反応します。
ふだんの人間関係にも影響します。
自覚はなくても。
もし、自分の大切な人が突然目の前からいなくなる経験をしたとしたら、
「私の大切な人は突然いなくなってしまう」
と潜在意識にインプットされるかもしれませんね。
すると、次に大切な人ができたときに、
本当にいなくならないか、わざと相手の気持ちを試すようなことをしてしまったりすることがあります。
それで相手がイヤになって本当に去って行ってしまったら
「ほら、やっぱり私の大切な人はいなくなってしまうんだ」
と上書きしてしまうことになります。
自分から関係をこわすようなことを言ったりやってしまったりして
本当に関係がこわれて
「やっぱり私は大切な人との関係は続かないんだ」
とさらに上書きしてしまうこともあります。
自分で「私の大切な人は突然いなくなってしまう」ような言動を取って実際にその現実をつくり、
「ほらやっぱりそうなった」と潜在意識のパターンをどんどん強化していくことになるんですね。
これは本人にはやっていることに自覚がありません。
◎潜在意識と人間関係の改善
潜在意識によって人は行動し、
潜在意識に入っているパターンのような現実が起こります。
「大切な人とずっと一緒にいたいのに関係がうまく続かない」と感じたとき
自分の思い込みのパターンに気付くチャンスです。
こういった喪失感、
例えば、「ひとが自分から去ってしまう」という経験はまだわかりやすいのですが、
「子ども時代自体を自分は失っていたのだ」
という喪失感は気付きにくいですね。
なにせ子どもなのですし、
生まれたその環境が当たり前だと感じていて、そこで生きていくしかないのですから、
自分の今いる環境への違和感には気付くことができません。
むしろ、今の自分に合わせた理由を後付けで考えるようになります。
(暴力を受けるのはおかしいと感じるより、暴力を受けるのは自分が悪い子だからだ、と思うようになるなど)
自分の子ども時代がどうだったか
大人になってからでも、客観的にみて、認めていくのは勇気とエネルギーがいるし、簡単なことではありません。
ですが、
「なぜかいつもこうなってしまう。(ホントはなりたくないのに)」
というパターンに気付いたときは
チャンスです。
◎自分の感情を癒すための実践的なアプローチ
「自分でもどうしようもないような怒りが湧き起こってくる瞬間がある」と感じたら
怒りの下にある元々の感情を癒すタイミングなのかもしれません。
子どもも
よく怒っている子、いつもイライラしてる子、友だちにチョッカイかけてよくトラブルになる子…
というのは
その下に「わかってほしい!」「わかってもらえてなくて悲しい・さみしい!」
という気持ちが隠されていることが多いです。
もし、あなたがそういった子どものそばにいるなら、
「~なんだね」と共感しながら話をするだけで、その子はどれだけ救われるかわかりません。
もし、あなたがそういった子ども時代を過ごして来たと感じたのなら、
その元々の悲しみ・喪失感を認めて癒していくと
現実の世界や人間関係も変わっていきますよ。
感情を見つめ受け入れていくのがひとりでは難しいときは
信頼できる人や専門家のちからを借りたらいいです。
他人事に感じたり自分には必要ない・・・
と感じているときは、まだタイミングではないのでしょうね。
「あ、もしかして・・・」
とふと思い当たったり、自分の内面に意識が向くようなことがあったら
向き合う準備ができ始めているのかもしれません。
☆” あなたのタイミングを感じて