◎苦手な保護者との向き合い方

あなたには苦手な保護者がいますか?
保育園では毎日必ず送り迎えの2回、保護者と顔を合わせます。
これはあなたが好むと好まざるとにかかわらず…です。
送迎が同じ方だとも限りませんが、
もし、苦手な保護者がいたとしたら、やっぱり顔を合わすのはイヤですよね。

◎クレームを言ってくる人の特徴

たとえば、よくクレームをつけてくる人がいます。
直接言葉で攻撃的に言ってきたり、いつも不機嫌な表情だったり、
顔を合わせているときはそうでもなくても連絡ノートに延々持論を展開してくる人だったり…
表現はいろいろですが、責めてくるような人は確かによくいます。

◎あなたの対応は?

そんなとき、あなたはどうしていますか?
相手が話している間中それを聞いてあなたが対応する?
同僚に代わってもらう?
園長や主任に報告に行く?
ケースバイケースで対応も変わってくるとは思いますが、
「なんでいっつも私なの?!」
「他の人には言ってこないのに」
「私ばっかりに言ってくるような気がする」と感じるとき、
自分自身のなかにイライラや怒りがないかちらっと振り返ってみることをおススメします。

◎内面のイライラに気づく

ある出来事に対してずーーっとイライラが続いているとか、
ある人に不満があって腹が立っているといったことが思い当たったら、
クレームを言ってくる人はあなたの中のイライラや怒りに反応していることが多いと考えられます。
もしくは、あなたがしっかりしゃべれる人な場合。
相手は自分の鏡です。言葉にしていなくても、人は人の内面を感じ取るのです。

◎自分の反応を見直す

同じ保育園でも、いろんなタイプの保育士さんがいますが、
すごーくおとなしくて言葉数が少なくて普段話す声も小さいようなタイプの保育士さんには、
あまりガーー!!と責め立てるように言っていく人は少ないのではないでしょうか?
何かと文句や不満を言って行く人は、反応が返ってくる人を無意識で選んでいるのです。
ちょんちょんとつついて反応が返ってくる方がやりがいがあるのです。
その人たちにとっては。

◎対策の実践

ですので、もし「自分にクレーム言ってくることが多いな」と感じるなら、
自分にイライラや怒りがないか思い返してみる。
相手の言葉に同じ調子で返さないようにすることをぜひおためしください。

◎かつての経験

私も以前とても苦い思いをした経験があります。
一度や二度ではなく、ずーっと継続して何度もありました。
今から思えば、そのときの自分にはイライラや焦りなどがあって、
何か落ち着かない雰囲気が多分にあったのでしょうね。
当時は自分で気付いていませんでしたが、カウンセリングを継続して受けることで、
自分でも意識していなかった深いところの怒りや悲しみに気付くことができて、
整理できた今では…以前とは別の人間ほど内面が違うと感じます。
今のような自分なら、以前のような出来事があってもきっと違うように対応したでしょうし、
そもそもそういう人を引き寄せなかったかもしれません。
あのときの自分だったからあんな出来事があったんだろうな~と思います。

◎専門家の力を借りる

もし、自分では考えても心当たりがないのに
「なんで自分はいっつもこんなことが起きる?」とお困りでしたら、
専門家の力を借りてみることをおすすめします。
自分の内面が変化すれば、周りの人や状況は必ず変わります。

このような対処法を試してみて、少しでもクレームに悩まされる日々が軽減されることを願っています。