◎日常の生活の中で感じるイライラや怒りの感情
・毎日顔を合わせる○○さんの言動にいちいち引っかかってイラっとする
・これだけ私が忙しくいろんなことやっているのに他の人はおかまいなしにのほほんとしていてカチンとくる
…こんなことを感じるときはありますか?
イラっとくる
腹が立つ
怒りがわいてくる
こんな感情で消耗しているなと感じたら
「私はいったい何にイライラしているんだろう?」と、ふと立ち止まってみるといいです。
「だから毎日顔を合わせる○○さんの態度じゃないか!」
と何を当たり前のことをと思われたかもしれませんが、
もう少し自分のこころの深いところまで探っていくと
別の感情に気付くことがあります。
怒りは二次的な感情といわれます。
怒りがわいてくる前に
別の感情を感じているんですね。
◎怒りの感情の前に本当は感じていること
大好きな人が去って行った深い悲しみの後
「なんで私がこんな目に合わないといけないの?!」
と強い怒りがわいてきた
という場合はわかりやすいかもしれません。
「夫に話しても全然気持ちをわかってくれなくて今朝の言葉のあまりの無神経さに腹が立った」
「でもあの人はいつもあ~だからしょうがないですよね…」
怒りを通り越してあきらめモードになっているときも
よ~く掘り下げていくと
「夫にこそわかってほしかった」
「なのにわかってくれない」
悲しい感情があったのだと気付くことがあります。
保育や療育中に子どもにかける言葉がいつもキツすぎて
そばで見ているだけで腹が立つ○○さんに対しても、
よくよくひも解いていくと
幼い頃自分が母親からいつも同じような言葉をかけられて傷ついていたこと、
悲しかった気持ちにあらためて気付くことがあります。
先の、夫にわかってほしかった気持ちも
もっともっと掘り下げていくと
子ども時代の母親との関係にさかのぼることもあります。
いつもふきげんそうな表情の子どもは
「わかってほしい」気持ちを抱えていますね。
◎怒りの感情で消耗しているとき、どうしたらいいか
周りへの不満、文句や怒りの感情は、エネルギーになるときもありますが
長く続くと自分を消耗させます。
そのしんどさに気付かないうちは
不満や悪口を口にすることが多くて
同じことを何度も言ったり、いろんな人に言ったりしてしまうのですが、
同じことをくり返している自分にふと気付くことができたら
変わるチャンスです。
「いったい私は何にイライラしているの?」
もう少し掘り下げていくと
周りの人や環境に怒りを感じていたのに
実は自分のなかにこれまで気付かなかった感情があったんだとわかります。
深いところにある思い込みやパターンが変われば
わいてくる感情も違ってきて、毎日がとってもラクになりますよ。
今はもう必要ない思い込みなら、手放すことができるんです。
手放したら軽くなります。
☆” 思い込みをつくったのはあなたのせいではないです。
そう思うことがそのときの毎日を過ごすための最善だったんです。