◎今の職場を辞めるときの多くの理由
今あなたは、職場でどんな方たちと一緒に仕事をしていますか?
同世代が多い?それともいろんな世代の人たちがいる?
春は人の入れ替わりの時期。
職場を変わる人がいたり、職を変える人がいたり、
また、学校を卒業したてのフレッシュな人が入ってきたりして
新しい風が吹きますね。
こうやって保育園やそのほかの対人援助の職場では
経験を積んだ人、新人さん
いろんな人が働いているのですが・・・
最近は、本当に残念なことに
休職したり辞めてしまう人がとても多くなりました。
なかでもメンタルヘルスの面で
状態が悪くなる場合が多いです。
(人手不足で体制を取るのが難しい状態が続いているケースも多いと聞きます。)
ある日突然、職場に来れなくなったり、
起き上がれなくなったりするということがあるのです。
突然に見えても
実は、状態は少しずつ段階的に進んでいるのですね。
ですが、
当の本人は状態が悪くなっていることに気づいていなかったりします。
どうして本人は気づかないのでしょうか?
◎新人に起きやすいこと
それは、
そうなった原因を
自分の能力がないからだとか
自分の頑張りが足りないからだとか
自分を責めている
そう思い込んでいる
ということが多いからなのですね。
保育士や援助職に就く多くの人は、
・子どもが好き
・高齢者の方のそばにいると元気が出る
・誰かのために役に立ちたい
という願いや
前向きな使命感、責任感や義務感をもっています。
なのに疲れ果ててしまうときがくることがある・・・。
新人さんが疲れ切ってしまうことは多いです。
期待いっぱいで就職し、
新しい社会人としての毎日が始まります。
子どもたちとこんなことしてみたい!
こんなこと伝えたい!
保護者の悩みや困っていることに自分が役に立ちたい!
自分にも期待しているし
新しく始まる仕事や人間関係にも
期待しています。
ところが
理想と現実のギャップは大きい。
思ったように自分が動けなかったり
一生懸命やっても
思うように子どもたち(あるいは対象者)の反応がかえってこなかったり
それで周りから注意されたり指導されたりすることもある。
頑張ってやっていても
経験と技術が追い付かず
イライラや挫折感を感じることが結構多い。
これは
新人時代には当たり前のことなのですが、
本人にしてみればとてもがっかりしますし、
想像と現実のギャップは消耗します。
◎ベテランに起きやすいこと
消耗するのは新人だけかといいますと、
ベテランも同じようなことがあります。
仕事が好きで、使命感、責任感、義務感が強くて、
前向きで、建設的で、
あれもこれも積極的に仕事を引き受けて
実際できちゃう有能な人
そういう人こそ
仕事をやり過ぎて疲れ果て、
次第に燃え尽きていく可能性が高いです。
まじめでがんばりやで
有能だとまわりからも評価を受けている人ほど
自分もその期待にこたえようとして
さらにハードに仕事をこなし
どんどん消耗していきます。
ベテランにはベテランの
自分や仕事への期待があるのですね。
まるで、ダムのゲート全開で
どんどん水が流れ出るように
エネルギーを消耗し、
やがて、ダムの水がなくなってしまうように
エネルギーがカラッカラになって
燃え尽きてしまうーー。
◎職場としてできること・自分でできること
職場として
働く人たちの仕事のフォローや
メンタルヘルスケアについて注意を払うことは必要ですが、
日頃から自分の状態を自覚して
セルフケアをしてほしいなあと思います。
人が相手の仕事は
マニュアルがききません。
経験や積み重ねがより必要です。
数年で人が辞めてまた新しい人が入って…
入れ代わり立ち代わり人が入っては辞めていく
といった悪循環にならないように、
援助職についた人は自分の仕事の性質を理解して
自分のメンタルヘルスケアに注意していく必要がありますね。
今の仕事が好きでこれからも続けていきたいならなおのこと。
☆” もちろん専門家のちからを借りていいのです