特性が強化されていくとき
感覚が過敏で「この素材の服は着られない」とか
逆にとても鈍感だったり、
食べるものがとても限られていたり…
その子によってそれぞれ違うのですが、
その様子がかなり強く表にあらわれることがありますね。
こういった場合、
「この子はコレぜったい食べないから…」
「この服は着ないから…」
と、その感覚や食べ物を避けがちではないでしょうか?
「この特性はもう一生変わらない」
と大人が思い込んでしまって
避け続けることが多くなるケースをよく見かけます。
子どもが「イヤ」という食べ物は二度と食卓にはのぼりません。
すると、どうなるか。
その特性が、ますます強化されるのですね。
年齢が上がるずつ、強度が増し、
その食べ物を食べるのがさらに困難になっていきます。
ところが、
「イヤ」という食材や料理でも
少しずつ経験していくことで
受け入れ、食べられるようになっていくことも多くあります。
子ども自身が変化し、成長するのです。
子どもって、そういう存在ですよね。
子どもに経験してほしいこと
どんなふうに経験の機会をつくっていくのかは
子どもの様子をよく見ながら慎重さが必要ですが、
大人側としては、あまり怖がらないようにしたいですね。
「この子、コレきらいだよな~」
「コレは食べるかなー」
そんな大人の「おそるおそる」の気持ちが
子どもに伝わるのも大きいんですね。
なので、子どもの方もその「期待にこたえて」
「いらない!」と拒否することになります。
すると、大人は「やっぱり~!この子はコレ食べないんだ」
とさらに思い、その食べ物が食卓に出ないパターンが強化されます。
おかあさんにしてみれば、
自分が作った食べ物を拒否されることに大きく胸が痛むこともあるでしょうが、
「子どもは経験を積み重ねていくことで成長する」ことを信じて
また作ってあげてほしいなと思います。
大人も一緒に同じものを食べながら「これ、おいしいね~♪」という
おいしそうな、楽しそうな雰囲気が、
子どもの安心して受け入れていこうとする気持ちを後押しするんですね。
「少しずつ」「くり返し」の経験が
積み重なると大きな幅につながります。
☆”経験は成長